第十五夜「いつか見た風景」 | ハッピー★レボリューション

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ふつうの女のコが、ナンバーワンキャバ嬢になるまで。
text by 甲賀 香織

第十五夜「いつか見た風景」(2/4)
テラス席には、美里のほかに大人のカップルが1組だけ。
カフェモカを飲みながら、読書をする——ただそれだけのことなのに、なんだかすごくドキドキした。
日常とは違う時を刻む空間。
少し大人な気分。

こういうのって、なんかいいな。
いつか私も、こんな癒しの空間をつくれたらいいな…


夢というにはあまりにも漠然としすぎていたが、美里はそんなことを考えていた。


東京へ来てからも、お気に入りのカフェを見つけ、そこでくつろぐ時間が、美里のストレス解消法の1つだった。

今日はお客様との約束もないし、
あのカフェに行こうっと。


リラックスをしようと考えていた日曜日、自宅近くのお気に入りのカフェで、いつものカフェモカではなく、カモミールティーを注文してみた。

天井が高く南国風のインテリアが、東京にいながらリゾート地を思わせるお店。
窓際の席に座わり、真っ白なノートとペンをカバンから取り出した。

さてと…

社会人を経験し、震災という、想像を絶する緊急事態をも経験し、そして現在のオミズの仕事…。
美里は今やっと、自分の立ち位置が見えてきたような気がしていた。

今、この仕事を一生懸命頑張ることで、
漠然としていた夢に近づけるような気がする…

どうしたら、お客様に来ていただけるのか。
どうしたら、来ていただいたお客様に、よろこんでもらえるのか。
どうしたら、よろこんでいただいたお客様に、リピートしてもらえるのか。
どうしたら、菊地店長や社長みたいに、経営・管理ができるようになれるのか。


OLの時も、オミズ一本になってからも、目の前の仕事が将来の自分に関わってくるなんて、思ってもいなかった。

「本業じゃないから、本気出してるわけじゃないし、
売れっコにならなくても別にいいもん!」

「夢のためのお金稼ぎだから、
短時間にパッと稼げればいいし!」

オミズの世界には、この仕事をやりたくてやっているわけじゃなく、事情があって今だけと割り切って働いている女のコがたくさんいる。
そういうコたちと話をしていると、美里はなんだか違和感を感じていた。


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