第四夜「お客様は何を求めてる?」 | ハッピー★レボリューション

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ふつうの女のコが、ナンバーワンキャバ嬢になるまで。
text by 甲賀 香織

第四夜「お客様は何を求めてる?」(3/4)
…疑似恋愛ねぇ。
この人も、女のコに片っぱしから「愛人になってよ」とか言ってるし、
どうせ数撃ちゃ当たると思ってんでしょ。


そんな楠田さんが今日、本指名を綾乃さんに決めたらしい。
綾乃さんは、水商売歴も、年齢も少し先輩の20代後半のお姉さんだ。

その日の営業終了後、ロッカールームで一緒になった綾乃さんに、聞いてみた。

「あのぉ、綾乃さんてよく、楠田さんみたいな人と付き合えますね。
やらせろやらせろ、とばかり言われて苦痛じゃないですか?」

「あら! あの方、そんなことどころか、下ネタも言わないわよ」

美里はますます、わけがわからなくなった。

楠田さんとは、下ネタしか話したことがない。
それに、本指名ということは、一番気にいったコ、のはず。
なのに、誘わないなんて…



その夜、高橋さんは“初めての同伴”の記念にと、シャンパンを入れてくれた。

なぁんだ、ホステスなんて、簡単簡単!
客なんて、テキトーに話合わせてれば、全然イケんじゃん!


営業終了後、菊地店長に聞いてみた。

「綾乃さんって、楠田さんを純情だというんですよ。
あの、下ネタキングの楠田さんをですよ!? どう思います?」

「あはは。確かにあんなに豹変するのは意外だったけど、良くある話だよ。
男は、本当に好きになった人には、嫌がることをしない!
ただそれだけ!」

「男だけじゃなくて、女のコだって、好きな男性には意地悪はしないし、
喜んでもらいたいって思うでしょ?」

美里は、小林さんの笑顔が頭をよぎった。

そうか。
私だって、小林さんの前では嫌われたくないから、猫かぶってるし、
喜んでほしいから、接客に気合いも入るけど、
他のお客様には同じことしてないなぁ…。


美里は急に、他のお客様に申し訳ない気持ちが湧いてきた。
つづく

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