第四夜「お客様は何を求めてる?」 | ハッピー★レボリューション

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ふつうの女のコが、ナンバーワンキャバ嬢になるまで。
text by 甲賀 香織

第四夜「お客様は何を求めてる?」(1/4)
「ねぇ、美里。美里ってば!」

「え? あ、ごめん。なんだっけ!?」

「もぅ! また小林さんのこと考えてたんでしょう?
でも、わかる! 小林さんかっこいいもんね! いいなぁ、美里!
あ! ひょっとして、最近とうとうしちゃいましたかぁ!?」

「してないしてない! からかわないでよ〜
プラトニック!」

小林さんは、先月市川さんに連れられて、初めてご来店されたお客様だ。
同年代の男のコとしか恋をしたことがない美里にとって、小林さんの大人で優しい雰囲気は新鮮だった。

お客様に恋なんてしない、と宣言していた決意さえも忘れさせるほどに、小林さんの爽やかな笑顔に美里は夢中になっていた。

今日は、小林さんが来てくれる日。
美里はお気に入りのドレスでそわそわしながら、待機席にいた。

同期入店の仲良くなったサツキちゃんが、隣で美里に何か話しかけていたが、美里はそれどころじゃなかった。

小林さん、今日は鈴木さんをご接待すると言っていたから、
奥の席に通してもらえるうように、
菊地さんに頼んでおかなくちゃ。
そうそう、スウィーツ好きの鈴木さんのために、
銀座で評判の生チョコ、冷蔵庫に入れてもらっていたのも、
菊地さんに言わなくちゃ。


美里は、小林さんの接客について、何日も前から一生懸命考えていた。
好きな人に喜んでもらいたい、その一心だった。

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