第十四夜「復興のネオン」 | ハッピー★レボリューション

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ふつうの女のコが、ナンバーワンキャバ嬢になるまで。
text by 甲賀 香織

第十四夜「復興のネオン」(2/4)
これまで「女のコごとにスタッフがつく」という担当制のようなシステムはあったものの、その担当スタッフとの関係は…といえば、「悩み事があれば相談する人」程度だった。

美里の担当は菊地店長。
震災後、美里は店長に、お客様に送っている「お礼メール」「営業メール」と電話の発信履歴を、毎日見せることになった。

店長がチェックしているのは、宛先とメールの内容で、もちろん美里だけではなく、すべての女のコが、それぞれの担当スタッフと二人三脚を組むことになった。

営業量が少ないって
指摘されたらイヤだな…
それに、メールの内容を見られるのも、
なんだか恥ずかしいな…



「ねぇ、ねぇ。
そういえば、なんで最近メールチェックするようになったの?
オーナーに、なんかハッパでもかけられた?
スタッフのみんなも、いろいろ大変だね」

ある日の営業終了後、送りの車を待つ間、菊地店長に聞いてみた。

「いや、そういうわけじゃないよ」

その日出たボトルの整理をしていた手を止めて、店長は美里を見た。

「メールチェックの目的はね、
女のコが満足する成果を出してもらうために、
お手伝いしたいと僕が思ってさ。

美里ちゃんが不調だと感じるのは、
美里ちゃんが悪いわけじゃなくて、
営業内容を改善すればいいだけだったりするんだよね。

営業の量、つまり、メールや電話の量や宛先を
できるだけ正確に把握すること。
営業の内容、つまり、メールの内容ややり取りなんかを把握して、
成果につなげるアドバイスができたらいいなって
自分なりに一生懸命考えたんだ。

だって、みんなそれぞれ頑張っているのはわかるし、
でも結果に差が出るのは、
頑張っている方向性が違う可能性もあるでしょ?

いくらメールの量を増やしても、
いかにも定型文みたいな、
営業メールばかり送りまくって逆効果になっていたら、
本当にもったいないし、そのコもやる気をなくしちゃうと思うんだ。
逆に、いくらメールの質が良くて一人一人に長文を送っていたとしても、
量が少なすぎては、成果につながらない。

自分だけで頑張ろうとしていると、意外と、
そういう落とし穴にはまりやすいものなんだ。

美里ちゃんなら、わかってくれると思うけど、
オミズで成功するコは、
絶世の美女でも、接客の天才でもない。
売れっコたちの条件は、いつだって営業の量と質。

逆に言えば、それさえちゃんと理解して実行できれば、
ちゃんと売上もついてくるってこと。
お店の裏方として、それくらいはサポートしてあげたいからさ」


本来まじめな性格の美里は、店長の言葉で、肩の荷がすこし軽くなった。


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