第七夜「昼と夜」 | ハッピー★レボリューション

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ふつうの女のコが、ナンバーワンキャバ嬢になるまで。
text by 甲賀 香織

第七夜「昼と夜」(2/4)
「一身上の都合で退職させていただきます」

いろいろ迷いながら、インターネットで見た形式を真似て書いた退職届。

美里は、昼の仕事を辞めた。

部長との面談を終えた美里を、あやが待ち構えていた。
入社当初は仲がよかったあやだが、最近は美里がお昼休みに営業メールをしながら一人でランチをすることが多くなったこともあり、あまり絡んでいない。

「ねぇ、ねぇ、何で辞めちゃうの? 美里がいなくなったら、寂しい〜」

知ってるくせに…。

美里はあやに「いろいろあってね…」とだけ、答えた。

私がキャバクラで働いてること、会社の人に言いふらしてたの、知ってるんだから…。

聞きたくないことも、自然と耳に入ってくる。
美里はそれを、同期の男の子から聞いていた。

お金に目がくらんだんじゃない。

きっかけはそうでも、それだけじゃない何か、「やりがい」のようなものを、美里はいつしか、オミズの世界に感じるようになっていた。

あやに何と言われようと、関係ないもん。
わたしはわたし。
プライドを持って仕事をすれば、それでいいんだ。


ただ、今の美里は、夜の仕事を頑張るあまりに、昼の仕事がおろそかになっている事実も否めなかった。

「このままでは、責任を全うできない」

オミズにまじめに取り組むようになってから、不思議と、昼も夜も仕事に対しての責任感を持つようになっていた。


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