病名別一覧(3)
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病名別一覧
膣炎(非特異性膣炎)
トリコモナス、淋病、カンジダなどによって起こることも多いのですが、それ以外の原因でも起こります。
膣にはデーデルラインかん菌という、膣の中をきれいにしてくれる菌がいます。
ところが、この膣の自浄作用が弱っていると、ほかの菌(大腸菌、黄色ぶどう球菌、連鎖球菌)が元気になり、炎症を起こすことがあるのです。症状としては、茶褐色や緑色のおりものが増え、外陰部がただれて赤くなったり、排尿時にしみたりします。
このほかバナナなどの異物の挿入や、タンポンの取り忘れなどによっても起こります。とくにタンポンの場合は、ひどいにおいになります。
また、膣と外陰部は近くにあるので、膣炎が広がって外陰炎を起こしたり、逆に外陰炎から膣炎を起こすこともあります。
検査方法:内診、おりもの検査
治療方法:原因となる菌に効く抗生物質や軟膏、膣坐薬
治療期間:10日間
外陰炎
外陰部がかぶれを起こしたり、病原菌に感染して炎症を起こした状態のこと。カンジダや淋菌でも起きますが、ぶどう球菌などの細菌によるものや、月経血やおりものがついたままなどふだんから不潔にしていることが原因となっている場合が多いようです。
また、きつい下着やセックスによる摩擦でもなることがあります。
検査方法:内診、おりもの検査
治療方法:消炎作用のある軟膏。細菌が原因の場合抗生物質を服用
治療期間:10日間
外陰腫瘍
尖圭コンジローム、外陰ヘルペス、ベーチェット病、外陰ガン、梅毒、淋病、カンジダ外陰炎などが原因で、外陰部に腫瘍ができることがあります。なかでも多いのは、尖圭コンジロームと外陰ヘルペスの2つ。
このうち、セックスによってヘルペスウイルスに感染した場合は、3〜7日間で症状があらわれます。左右両側に米粒大の水泡がいくつかできるのが特徴。水泡はすぐに潰れて潰瘍化(かいようか)します。痛みはかなりひどく、進行すると小陰唇が腫れて、歩くことや排尿が困難になることもあります。また、尖圭コンジロームはヒト・パピローマ・ウイルス(HPV)の感染で起こります。
検査方法:症状から診断できるが、血液検査でウイルスの抗体を調べて確定診断することもある(外陰ヘルペスの場合)。
治療方法:外陰ヘルペスの場合、ウイルスの増殖をとめる薬、抗生物質、消炎・鎮痛剤などを投与。尖圭コンジロームの場合、レーザーや電気メスで切除する。
治療期間:ヘルペスの場合7日間
バルトリン腺炎
バルトリン腺に細菌が入り炎症を起こした状態のこと。汚い手で外陰部を触ったり、不潔なセックスなどが原因で起こります。原因菌には大腸菌やブドウ球菌など一般の細菌のほかに、淋菌の場合もあります。繰り返し起こるときには、淋菌が住み着いていないか調べることも必要です。
感染すると、バルトリン腺が赤く腫れあがり、その後、化膿して中にうみがたまり、その部分が大きくふくれあがります。これをバルトリン腺のう腫といいます。こうなるとひどい痛みがあり、歩くのも困難に。また発熱することもあります。
検査方法:内診、尿検査
治療方法:炎症がひどい場合は抗生物質と消炎剤を投与。痛みが強い場合は切開してうみを出す。
治療期間:10日間
尿道炎・膀胱炎
原因はほとんどの場合、大腸菌や黄色ブドウ球菌、あるいはカンジダの原因となる真菌などの細菌による感染。最初は尿道に入って尿道炎となり、それが次第に膀胱まで広がっていきます。
女性の場合、尿道が男性と比べて短いので、膀胱炎になりやすいといえます。また尿道口と膣入口、肛門が近いので、細菌が侵入しやすいことも要因となっています。
通常は簡単に感染することはありませんが、睡眠不足や過労、風邪などで、一時的に膀胱の感染を防御する力が低下すると、感染しやすくなります。
また、不潔な手で尿道付近を触ったり、不潔な場所でのセックス、アナルセックス、過度のセックスも原因となることがあるので、注意しましょう。
症状としては、おしっこのときの痛み、頻尿、残尿感、血尿やたんぱく尿が出ます。ひどくなると微熱や下腹部痛などもあります。
検査方法:尿検査
治療方法:抗生物質や鎮痛消炎剤、利尿剤を服用し、しばらくは安静。とくに飲酒は厳禁。
治療期間:2週間〜1ヶ月で完治
腎孟腎炎(じんうじんえん)
膀胱炎が悪化すると、細菌が尿管を上に上っていき、腎臓の腎盂にまで炎症が広がります。この場合が腎孟腎炎です。
急性と慢性の2つのタイプがあり、急性の場合は39度以上の高熱が出たり、血尿、腰の痛みが起こります。尿の回数が増え、おしっこのときに痛みを伴い、膀胱炎と同じような症状になることも。とくに腰をたたくと、ズキンと響くような痛みがあるのも特徴です。
検査方法:尿検査
治療方法:原因となっている菌を見つけて、その菌に有効な抗生物質を服用。急性で重い場合は、抗生物質の点滴を行うことも。
治療期間:2週間
乳腺症
おっぱいに大小さまざまなしこりが多数できる病気のこと。生理前におっぱいが張ったり、にぶい痛みがあります。左右のおっぱいを触ると、形のはっきりとしないしこりがいくつかできています。また、乳頭から透明な分泌物が出たり、まれに血が混じっていることもあります。
原因ははっきりとしていませんが、卵胞ホルモンと黄体ホルモンのアンバランスにより、乳腺の増殖を起こし、それがしこりになるのではないかと考えられています。このしこりは良性のものですが、乳ガンとの区別が難しいものもあるので、注意が必要です。
この病気は、生理が不順だったり、無排卵性周期、未婚の女性、出産経験のない女性などに多くみられます。
検査方法:触診。乳ガンとの区別が難しいものもあるので、X線やエコー検査も行う。
治療方法:乳腺症と診断がつけば特に治療はなし。ただし3〜4ヶ月ごとに診察をして様子を見る。そのうちに自然と治ることが多い。
乳ガン
乳腺に発生するガンのこと。最近、とくに増えているガンでもあります。
最初は、おっぱいに小さなしこりがある程度ですが、やがてしこりがかたく大きくなり、乳頭から血の混じった分泌液が出ることもあります。進行してくると、おっぱいにくぼみができたり、左右の形や乳首の向きなども変わってきます。
さらに進行すると、転移する可能性もあるので、早めの発見が大切。初期であればほとんど治ると思ってよいです。
出産経験のない人や、回数の少ない人、母乳をあげていない人、初潮から閉経までが長かった人、肥満の人がかかりやすいといわれています。
検査方法:触診、X線やエコー検査、乳頭からでる分泌物の細胞診。腫瘍からの細胞採取。
治療方法:ごく初期の場合は抗ガン剤や放射線治療も有効。手術で乳房や周囲の組織などを切除
白癬症(はくせんしょう)
白癬菌という菌によって、外陰部やそけい部(足の付け根)、お尻などに激しいかゆみを起こす病気。白癬症は水虫やたむしの原因となる菌です。そのままにしておくと、しめっぽい茶褐色の湿疹が丸く広がり、皮膚がむけて白くただれてきます。
潜伏期間:1ヶ月〜数ヶ月
検査方法:患部の材料を採取
治療方法:抗真菌性軟膏を患部に塗る
治療期間:2週間

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