女性向けAV「SILK LABO」プロデューサー・牧野江里さんによる女性がもっと豊かに性を楽しむための親も学校も教えてくれない保健体育の授業!
37時限目
奥深き♡ 女子エロの世界① (1/2)
毎日毎日、エロのことに思いを巡らせている私。
そんな私にだって、エロのスランプに陥ることがあります。
私の職場は(本来は)普通のAVを作っている会社です。
なので、男性のいろんなエロい欲望が、とても身近にある暮らしをさせていただいております。
ときどき、男性陣が新作の企画会議をしているときに耳を傾けてみることがあるのですが、男のエロの妄想って本当に訳わからんくらいジャンル細けえ!!!!!
普通の女優もの、痴女、レイプ、ぶっかけ、寝取られ、痴漢、素人、バラエティ、オナニー、ハメ撮り、マジメ、主観……
さらに細分化するとフェチの領域になり、お尻、おっぱい、陰毛、アナル、足……などなど、その豊かさといったらハイパーエロリッチ!!
男どもは恵まれてやがる…(怒)。
女子エロの世界はなかなかムズい!
しかし、私が日々思いめぐらせているのは女子のためのエロ。
男性が今まで産んできたエロジャンルを、そのまま逆転したら通用するか、っていうと、絶対そんなに単純じゃない!!!!と思うのです。
SILKがまだ始まったばかりの頃、「そんなに男優さんが人気出るのなら、逆ハメ撮りはどうなの?」という議論が持ち上がりました。
正直、誰も見たことないです。
ハメている男の人を、ハメられてる女の人が撮るだなんて…。
ちょっと想像してみるものの、うーんイマイチよくわからない…。
セックスしている男の人を、お仕事で客観で見てきてはいますが、主観となると…。
だってプライベートでセックスするときだって、ずっと相手を見ることって、女子はそんなになくないですか??
よもやプライベートでは消灯派なので、そこまでじっくりはっきり見たことなんてないのです。
「発射の瞬間だけ見たい!」とかはありますけれどもねえ。
そんなこんなで「議論していてもラチがあかないね」っということになり、ものは試しに「テストで撮ってみよう!」ということになったのです。