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中野の老舗、「ROEN」で働くナナさん。キャバのお仕事を始めたきっかけは「服飾関係の会社を起業したい」という夢をかなえるためだとか。そんな彼女は、接客の時もお客さんの『夢』を意識するそうです。

——この仕事を始めたきっかけは何ですか？
「キャバで働く前は学生だったのですが、その当時から、卒業後の進路として服飾関係のビジネスで起業しようと考えていたんです。その立ち上げ資金を貯めるために始めました」

——あえてキャバを選んだ理由は何でしょうか？
「やはり、収入が良いことが一番の理由です。アルバイトだけでは、自分の生活と、会社の運転資金と貯金の両立はどうしても難しいんです。また、『いろんな人と話して見識を深めたい』という気持ちもありました。特に、私よりもずっと年上のビジネスマンと毎日話す機会があるというのは、起業して今後どうするかを考える際、とても参考になっています」

——お客さんとはどんな話をすることが多いですか？
「私は、お客さんの『夢』をよく聞くようにしています。将来に向けて、どんなキャリアを歩みたいのか、営業成績をどこまで伸ばしたいのか……。普段心の中で思っていても口には出さないお客さんの気持ちを、引き出すようにしています」

——なぜ、夢の話をすることが多いんですか？
「せっかく来てくれたんだから、お客さんにはお店を出る時に前向きな気持ちになっていて欲しい、という気持ちがあって……。そのためには、未来の夢の話題をするのが一番だと思ったんです」

——どんな夢を持っている人が多いですか？
「私のように起業をしたい、という人もいれば、今いる会社で大きなプロジェクトに関わりたい、という人もいて、千差万別ですね。お客さんの方も、『改めていろいろ話したら、何だか気持ちが前向きになってきた』って言ってくれることが多いですよ。……夢を語っていたはずが、いつの間にか上司のグチになっている、っていう時もありますけどね(笑)」

——これからキャバの仕事を始める人にアドバイスを！
「接客に気を使うことも多いし、夜中心の生活スタイルになるので、慣れないうちは精神的にも体力的にも少し大変な部分はあるかも。だからこそ、お仕事を始める時に、何か目標を持っていることが大事かもしれません」

——ありがとうございます！　ちなみに、起業の夢はかないそうですか？
「実は、今年の8月に会社を立ち上げるつもりで、もう最終的な調整に入っています。ただ、起業した後も、会社が安定するまで、まだまだ時間がかかりそう。なので、キャバのお仕事は当面続けるつもりですよ」

静かな口調で、一つ一つの質問に丁寧に受け答えをしてくれたナナさん。しかし、その対応の中には、起業に対する静かな情熱が見え隠れしていました。


私服は黒基調のシンプルなものをよく着るというナナさんですが、お店でのドレスの色は赤などの鮮やかな色が多いのだそう。「普段と違う自分になれるのも、この仕事のいいところ」だとか。

【プロフィール】 ナナ（なな） 19歳／いて座／B型／東京都出身 キャバ：1年／シフト：週4日勤務／月収：ヒミツ

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【お店情報】 Stylish Club ROEN（ロエン) 中野駅前の繁華街に店舗を構え、平日は仕事帰りのサラリーマンでにぎわう人気店。厳しいノルマもなく、お客さんもフレンドリーな人が多いため、初心者でも安心して働くことができる。 業種：キャバクラ 住所：東京都中野区中野5-59-1 興産ビル2F TEL：03-3388-9576 営業時間：20:00～LAST URL：http://www.nightstyle.jp/roen/