第六夜「男心って…」 | ハッピー★レボリューション

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ふつうの女のコが、ナンバーワンキャバ嬢になるまで。
text by 甲賀 香織

第六夜「男心って…」(3/4)
「確かに、そうだとは思う。
でも、自分から連絡することは、よっぽどのことがないとないだろうな」

「なんでぇ?
タイプだったら、絶対連絡するって!」

「男って、意外と臆病だから、
初対面の女のコを自分から誘うってことは、できないんだ。
『返事がこなかったら、嫌だな』とか、
『どうせ客だし』とか思われているんだろううなって、変な想像したり。
そんな男心なんだから、タイプのコでも、そうじゃなくても、例えばさ…
『昨日はありがとうございました。
○○さんとお話できて、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
昨日○○さんのおっしゃっていた焼肉屋さん、
今日外から覗いてみたら、
確かに芸能人のサインとかいっぱい飾ってありました。
私も、一度行ってみたい!
○○さん、連れて行ってくださいませんか?
○○さんのご都合教えてください』
てなメールが来たら、思わず返信したくなっちゃうもんだよ」

「そういうもんですかぁ。
うーん…ちょっと面倒くさそうだけど、やってみます!」


「美里さん、送りの車、到着しましたー! すぐ出られますかー?」

入口で美里を呼ぶ声がした。

「じゃ、店長、また明日! お疲れ様でした!」


車の中で美里は、菊地店長の話していた愛さんの営業方法を思い出し、ミステリアスな愛さんの裏が垣間見られたようで、ドキドキした。

私も頑張れば、愛さんみたいになれるのかもしれない…

初めて、野心が頭をよぎった。

つづく

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