第三夜「1ヵ月後」 | ハッピー★レボリューション |
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ふつうの女のコが、ナンバーワンキャバ嬢になるまで。 |
text by 甲賀 香織 |
第三夜「1ヵ月後」(3/4) |
「あ、あのぉ、レジェンドの美里ですけど、高橋さん覚えてますか?」 「あぁ! 美里ちゃん! どうしたの? 突然…」 「いえ、あの…食事のお約束してたなって思って…」 「あぁ、そうだったね。ごめんごめん! 今夜空いてるけど、どう?」 「本当ですか? やったぁ! あ、でも…今夜もお店なので、同伴とかじゃダメですか?」 「同伴ね。ははは。いいよ。 じゃ、18時にニッコーホテルの前で!」 やったぁ! いきなり同伴、きまっちゃった! 勢いづいてかけた4人目も5人目も電話に出なかったが、そんなことは全く気にならなかった。 だって、今夜は同伴だもん! よって、本日の営業電話は終了! その夜、高橋さんは“初めての同伴”の記念にと、シャンパンを入れてくれた。 なぁんだ、ホステスなんて、簡単簡単! 客なんて、テキトーに話合わせてれば、全然イケんじゃん! 次の日のお昼休みも、携帯電話の“グループA”に電話をかけた。 その次の日は、名刺にメモしてある携帯番号へかけてみた。 それにしても、何でこんなことまでしなくちゃいけないのぉ? 営業時間中じゃないのに! まじ、だるいんだけど… 最近、単独行動で昼休みを過ごしている美里を、あやはランチに誘ってくれなくなった。 でも、美里は今、それどころじゃない。 お金、稼がなきゃ—— こうして1ヵ月が経ち、美里の売上は32万になった。 ふぅ… なんとか、30万のノルマをクリアできた… 毎日更新されるロッカールームのグラフを見て、安堵のため息が出た。 |
つづく |
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