——それはなぜでしょうか?
「当時の私は、接客の努力をまったくしていなかったからです。もともと人見知りなので、お客さんとの会話を盛り上げようともせず、話題に詰まったらずっと沈黙……。そのうち、どんどん新人の女のコが後から入ってきて……そりゃ興味も持たれなくなりますよね。それでも『多少収入が減っても、お昼のバイトより稼げるし』って、平然としていたんですが、ほかの女のコが頑張って指名をもらっている姿を見ていたら、だんだん悔しくなってきたんです。そこで初めて『本気でやってみよう』って決意しました!」
——そこから、どんな努力をしたんですか?
「まず、テレビや新聞を見て、いろんな話題をチェックするところから始めました。それをいくつかメモしておいて、会話が詰まったときの話題の引き出しにするんです。それから、お客さんとの会話の中で、自分との共通点を探すようになりました。自分も知っている話題なら、深い話にもついていけるし、お客さんにも親しみを感じてもらえますからね。こうやっていろいろ工夫するうちに、話を盛り上げるコツも分かってきて、だんだんとまた指名が増えました。新人のときと違って、自分の力で指名を貰えるようになったんです。そのときの達成感はハンパじゃなかったですね」
——最後に、キャバ嬢になりたい女のコにアドバイスを!
「キャバクラの仕事は、自分が頑張ったことがそのまま指名やお給料という形で反映される世界。だからこそ挫折を味わうことも多いけど、それを乗り越えたときの達成感は、お金以上に価値あるものに思えるんです。これからお仕事で壁にぶつかることがあると思いますが、諦めずにチャレンジしてみてください!」
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