Dr.赤枝の街角女性健康相談室
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第29回、Dr.赤枝の街角女性健康相談室

Dr.赤枝プロフィール
トイレでおしりから血が!もしかして、痔?

痔には3つのタイプがあります

痔には、痔核(イボ痔)、裂肛(切れ痔)、痔瘻(じろう)の3種類があります。最も多いのが痔核。肛門まわりの静脈の一部がこぶ状に膨らむものです。妊娠や排便時のいきみによって血行が悪くなることが原因で、排便時の出血などが見られます。肛門の外側にできたものを「外痔核」、肛門の内側にできたものを「内痔核」と言います。次に多いのが裂肛。排便時などに肛門の出口近くが切れ、痛みと出血があります。痔瘻は、肛門の組織に細菌が入り込み、膿がたまるもの。腫れや痛み、発熱などが見られますが、ほかの痔に比べて発生率は高くありません。痔に気づくきっかけとして多いのが、排便時の出血。ただし、大腸がんなどの病気が原因の可能性もあるので、痔と決めつけず、病院で診察を受けておくと安心です。

軽いものならセルフケアで改善できます

痔核と裂肛は、軽いものならセルフケアで改善することができます。症状を改善するポイントは、便秘や下痢を防ぐことと、血行をよくすること。日ごろからバランスのよい食事や十分な水分補給を心がけ、香辛料やアルコールなど、刺激が強いものは控えめに。長時間同じ姿勢を続けることも、お尻まわりの血行を悪くすることにつながるので、デスクワークが中心の人は定期的に立って歩くようにするなどの工夫が必要です。症状がつらいときは、炎症を抑える市販薬などを利用するのもよい方法です。セルフケアでは症状が改善されない場合は、病院へ。また、痔瘻は症状が治まっても再発しやすく、完治させるためには手術が必要。早めに医師の診察を受けたほうがよいでしょう。

1.日光東照宮の前で
2.坂本龍馬夫妻と
3.原宿セコムでのエイズ検査
(左:赤枝、中:河野Dr.、右:小山Dr.)
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監修/赤枝恒雄 構成/野口久美子 イラスト/桜井輪子
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