Dr.赤枝の街角女性健康相談室
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第022回、Dr.赤枝の街角女性健康相談室

Dr.赤枝プロフィール
くしゃみをしたら尿もれが...。まだ20代なのに、なぜ?

膀胱(ぼうこう)を支える筋肉のゆるみによって尿もれが起こる

尿もれ(尿失禁)は出産経験がある人に多く見られ、40代以上の女性では半数以上が経験しているといわれます。尿もれには、おなかに力を入れたときに少量の尿がもれる「腹圧性尿失禁」と、急に強い尿意を感じてトイレに行くのが間に合わない「切迫性尿失禁」の2つのタイプがあり、若い女性が悩まされることがあるのは、主に腹圧性尿失禁です。腹圧性尿失禁の原因は、膀胱を支えている筋肉(骨盤底筋群)が弱くなること。骨盤底筋群には尿道を引きしめる筋肉も含まれているため、これらの筋肉がゆるむと、くしゃみをしたり重いものを持ったりしたとき、膀胱にたまった尿がもれやすくなってしまうのです。骨盤底筋群の筋力の低下は、妊娠・出産時による筋肉のゆるみや肥満などによっても起こります。

腹圧性尿失禁はエクササイズで改善できる

若い女性の尿もれは、腹圧性尿失禁のほか、膀胱炎による頻尿や冷えによる尿量の増加、精神的なストレスなどが原因で起こることもあります。こういった尿もれは、おそらく腹圧性尿失禁によるもの。骨盤底筋群をきたえるエクササイズで改善しましょう。エクササイズの方法は簡単。肛門をギュッとしめるようにおしりに力を入れ、そのまま10秒ほどキープします。立っていても座っていてもできるので、毎日こまめに行いましょう。尿もれがおさまるまでの対策としては、おなかに力を入れるとき、意識しておしりを引きしめることが有効です。また、急に強い尿意を感じる場合は「切迫性尿失禁」の可能性があるので、病院へ。このタイプの尿もれは、飲み薬で改善することができます。

1.河口湖で深夜のラーメン。左から東京医大増渕物理学講師、飯森精神医学教授、&Dr.赤枝
2.マダガスカルからの研修医たちと
3.私の誕生日会。ヒゲは書いています♪
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監修/赤枝恒雄 構成/野口久美子 イラスト/桜井輪子
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