生理は､女性にとって｢ﾌﾟﾁ出産｣のようなもの｡生理前後と出産前後の身体の状態には共通点があります｡黄体ﾎﾙﾓﾝ（ﾌﾟﾛｹﾞｽﾃﾛﾝ）の分泌量が増える生理前は､妊娠中と同様､身体が栄養をため込もうとする時期｡そのため､ﾀﾞｲｴｯﾄの効果が表れにくくなります｡これに対して生理後は､体温が低下し､子宮内膜がはがれたりして､疲れた身体を癒やす時期｡出産後と同様､身体の修復にｴﾈﾙｷﾞｰが使われるため､食べ過ぎを避ければ自然に体重が落ちていきます｡つまり､同じﾀﾞｲｴｯﾄ法を続けていても､成果が出やすい時期と出にくい時期がある､ということ｡やせにくい時期には無理せず､やせやすい時期には少し頑張るなど､体のﾘｽﾞﾑを意識してﾀﾞｲｴｯﾄをしてみましょう｡

ﾀﾞｲｴｯﾄをする際､最も気を配りたいのが､毎日の食事です｡糖質や脂質のとり過ぎを避け､質のよいﾀﾝﾊﾟｸ質やﾋﾞﾀﾐﾝなどはしっかりとりましょう｡また､塩分をとり過ぎると､身体が水分をため込んで体重が落ちにくくなるため､減塩を心がけることも大切です｡食事制限と同時に､適度な運動も行います｡ｳｫｰｷﾝｸﾞや早歩き程度の持続する運動を1回20分以上､週に3日を目安にします｡ただし､体重を落とすのは､1ヵ月に3kgまで｡激やせすると､排卵や生理の周期に影響が出ることがあるからです｡生理が不順になったら､普通の食事に戻してしばらく様子を見ます｡もし半年たっても生理が来ない場合は､すぐに病院へ｡そのままにしておくと子宮が萎縮してしまい､不妊症や不育症の原因になることもあります｡