Dr.赤枝の街角女性健康相談室
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第008回、Dr.赤枝の街角女性健康相談室

Dr.赤枝プロフィール
最近、話題になっている「子宮頸がん」のワクチン。受けておけば子宮頸がんをカンペキに防げるの?

予防できる確率は50〜60%

子宮は膣の奥にあり、入り口が細く、上部が丸く膨らんだ洋ナシのような形をしています。「子宮頸がん」とは、子宮頸部と呼ばれる子宮の入り口の部分にできるがんのこと。セックスで感染する「ヒトパピローマウイルス(HPV)」によって起こります。HPVはセックスの経験がある女性の75〜80%が感染しているといわれるありふれたウイルス。「感染=子宮頸がん」というわけではなく、長期にわたる感染に別の因子が加わることでがんになると考えられています。ワクチンを接種すればHPVの感染を防ぐことができますが、残念ながら予防効果は50〜60%ほど。HPVには100以上のタイプがあり、現在接種できる輸入ワクチンで感染を防げるのは「16型」「18型」と呼ばれる2タイプだけだからです。

子宮頸がんの予防はワクチンではなくコンドームです

子宮頸がんのワクチンは、セックスを経験する前に接種するのが理想。セックスの経験がある人は、接種前にHPVに感染しているかどうかの検査を受けましょう。ワクチンの効果が期待できるのは、「ハイリスクタイプ」と呼ばれるHPVに感染していない人だけです。ただし、感染していないことがわかった場合も、ワクチンの接種は少し待って。現在使われているワクチンはアメリカ製のものですが、年内にも、4タイプのHPVに効果を発揮し、価格も安い国産のワクチンが発売される予定だからです。また、子宮頸がんの予防には、ワクチン以上に有効で確実な方法があります。それは、コンドームを使うこと。セックスのとき「必ず&正しく」コンドームを使いさえすれば、HPVに感染することはありません。

1.忘れたいことだらけ。
2.『セックスの前に、歯磨きと、コンドーム』
3.“持ってない”では許されない。
1.“忘れたいことだらけ”バージョン
2.“加藤鷹さんの名ゼリフ”バージョン
3.“チェ・ゲバラ”バージョン
Dr.赤枝はココに出没!!
監修/赤枝恒雄 構成/野口久美子 イラスト/桜井輪子
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