女性向けAV「SILK LABO」プロデューサー・牧野江里さんによる女性がもっと豊かに性を楽しむための親も学校も教えてくれない保健体育の授業!
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SILK LABO★Revolution!?(1)
前回、マジメなことを書いてしまったので今回は淫乱なことを書いてみようかなあと思っていたのですが、なんだか今回もマジメになってしまいそうです……わお。
もうご存じの方が多いと思いますが、このたびSILK LABOは、8月1日よりエロメンの一徹さんと専属出演契約を交わしました。「男優さんが!?」って思われるでしょうが、その通り、おそらく業界初の試みでございます。男優さんと専属契約をするということは、AV業界ではあり得ないことです。「そもそもメーカーとの契約ってどんなの?」と疑問が多いネタですので、改めてご説明したいと思います。
専属? 単体? 企画?
AV女優さんの場合は、プロダクションに所属をしているので、契約はメーカー⇔プロダクション(所属事務所)間での契約になります。
さまざまなメーカーの作品にたくさん出演している女優さんのことを「企画単体・企画」女優と言います。彼女たちには、出演作品ごとに出演契約を交わして、お仕事をしていただいています。もちろん、ギャラもその都度お支払いしているので、仕事が多い月はたくさん稼げるし、そうじゃないときもあり、時期によってもマチマチです。
そして、皆さんがよく見たことのある、名前とパッケージがドーンと出ている女優さん。こちらは基本的に月1本×本数(時には年数)で、メーカーと契約をしています。これがいわゆる「単体」女優さんです。
専属契約とは、そのメーカーの作品にしか出演しない、という縛りがあります。専属契約のメリットは、「新作の撮影は月に1本」など、ある程度仕事量が決まっているので、時間がとりやすかったり、一徹さんの場合は、今までなかなか実現できなかった地方都市でのイベントや、メディアへの露出などが可能になります(男優さんはギャラ単価が女優さんほど高くはないので、一日に何現場も入れるのが普通。その分、スケジュールがとりにくかったのです)。また、契約金は専属月数によって決まるので、ある程度まとまった額が入る、という点でしょうか。もちろんメーカーが専属契約をするということは、それ相応の見込みがあってのこと。単体女優さんとして活躍できるのは、ほんの一握りなのです…。