女性向けAV「SILK LABO」プロデューサー・牧野江里さんによる女性がもっと豊かに性を楽しむための親も学校も教えてくれない保健体育の授業!
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エロの文化はこんなにも広い。① (1/2)
情報化社会、ハイテク…エロの文化は常に新しいものを生み出していきます。
情報があふれればあふれるほど、広がるエロとギャップ。
今回はその“ギャップ”とうまく付き合っていく方法についてのお話です。
むかーしむかし、日本人のエッチなおかずといえばエロ本が主流でした。
エッチなお姉さんの裸や、男女がまぐわっている写真など、男性の股間をくすぐる情報がたくさん詰まった夢のマガジン、エロ本。
もちろん大事な部分は真っ黒く塗りつぶされており、童貞男子たちはその暗闇に魅せられては、10円玉でこすってみたり、酢につけてみたり、さまざまな方法でその暗闇の先の光を求め、敗れていったのでした…(印刷ですでに黒いのだから、どうやったって見えるわけがない…)。
ましてや、未成年の多感な坊やたちに至っては、自ら購入することができないため、必死に公園や土手をかけずり回り、雨にも負けず、風にも負けず、捨てられているエロ本を探しに行ったものでした…。
そしてその後、VHSが普及し、いわゆるAVというおかずが現れました。
デパ地下のお総菜並みに
高級品だったAV
AVは、なんと動画で他人のおセックスが見られるという素晴らしいものでした。
今までエロ本で工夫を凝らして妄想していた男たちにとって、その妄想が実際に再現されているのですから、こんなによろこばしいことはありません!
しかし当時AVは、購入すると1万円以上もする高価な存在。
そのため、誰か持っている人間を見つけてはダビングにダビングを重ね、どこかにモザイクがずれて陰部が見えているところはいないかと、テープが擦り切れるくらいスローで見たり一時停止してみたり…。